優先権と読みとカウンターの話
2020年8月27日 EDH優先権と読みの話の続き
https://edhmatsudo.diarynote.jp/202005171915571235/
最近EDH始めた人が増えて打ち消し呪文を過大評価されているなと感じているので色々と書く。
「打ち消し呪文って弱いの?」と聞かれたら「強いよ」と答えざる得ないのだけれども、そこまで万能ではなく色々な弱点があるよと言うことと、それじゃあどうやって打ち消しに対抗するのかと言う話
散々打ち消し呪文の弱点を書いたが、打ち消しには「自分の即死プランを無理矢理通す」と言う仕事が出来るので非常に強い面ももちろんある。それをさせないために「打ち消しを吐き出させる」ことはもっと意識されるべきなんじゃないかと考えてこのDNを書いてみた。
色々書いたけども結局言いたいのは「優先権を考えると、打ち消しを極端に怯えなくてもすむし、EDHがより楽しめるよ」と言うことです。
https://edhmatsudo.diarynote.jp/202005171915571235/
最近EDH始めた人が増えて打ち消し呪文を過大評価されているなと感じているので色々と書く。
「打ち消し呪文って弱いの?」と聞かれたら「強いよ」と答えざる得ないのだけれども、そこまで万能ではなく色々な弱点があるよと言うことと、それじゃあどうやって打ち消しに対抗するのかと言う話
1.打ち消せない呪文もある
「打ち消し呪文の弱点は打ち消せない呪文を打ち消せないことです」と書くとバカっぽいけど、事実なので一応。
元々打ち消せない《突然の衰微》《至高の評決》や、《すべてを護るもの、母聖樹》《魂の洞窟》最近話題の《アロサウルス飼い》のようにあとから打ち消されないを付与するものまで様々だが、見たままの話なので詳しくは書かない
2.解決してしまった呪文に対しては無意味
1対1フォーマットでも言われているし当たり前の話なので細かくは書かないが、打ち消し呪文に意味があるのはピンポイントのタイミングだけだ
3.妨害としては一番最初に動かなければならない
「優先権と読みの話」でも書いたがA・B・C・Dの順番で4人がプレイしてAが危険な呪文をプレイした場合、基本的にはBが対応することになる。
だが、これは妨害がカウンターだけの話で、誰かが除去等の妨害を持っていたら話が変わってくる。
例を挙げていくと
(例1
A・B・C・Dの順番で4人がプレイしている。
あなたはBで、0/1のトークンを大量にコントロールしているAが《大修道士、エリシュ・ノーン》を唱えたとする。
しかも、これが通ってしまいトークンが+2/+2されれば全員が殴り殺せるクロックになる状況だとする。
これがカウンターだけだった場合、次に優先権があるあなたが打ち消さなければならない。
「優先権と読みの話」
https://edhmatsudo.diarynote.jp/202005171915571235/
でも書いたが、致死的な呪文は基本的には上家が打ち消さなければゲームが終わってしまう可能性があるからだ。しかしカウンター以外の妨害、分かりやすい例としては除去を持っていた場合、一度優先権をパスすることが出来る。
「パスをする」だけなのだが、これが想像以上に大きく自分は除去を持って安全だということが分っている状態で下家に打ち消し呪文を打たせることが出来るのだ、もし打ち消されなかったならば「クリーチャーを打ち消せる打ち消し呪文を持っていない、もしくは除去やコンバットを無効化できる方法があるのでは?」と予測することが出来る。
この後、自分が除去を打てばある程度のC,Dの手札を読むための情報を持ったままゲームを続けることが出来るのだ。
この「様々な種類の妨害の中で最初に動かなければならない」というのは打ち消し呪文の特性であって、プレイングには影響しないように見えるが《謎めいた命令》《青霊破》《赤霊破》など、モード呪文の1種としてカウンターがある場合などで影響してくる。
例を挙げると
(例2
あなたはBで、青赤のデッキを使っていて青いクリーチャーもコントロールしている。さらにC,Dも青いジェネラルで青いクリーチャーもコントロールしていると言う状況、ここでAが《セファリッドの女帝ラワン》を唱え、あなたは《赤霊破》を持っているとする。
《セファリッドの女帝ラワン》はB,C,D全員が「場にいるとヤバい」と考えるクリーチャーで、誰かが処理しなければならない。
《赤霊破》は打ち消しモードで使うことだけを考えると「優先権と読みの話」で挙げたように上家であるあなたが打ち消さなければならないが、除去モードのことを考えると上で書いたように「最初に対応しなくてもいい妨害」としても使える。
ここで打ち消さず優先権をパスしてみるとどうなるか、C,Dの《ラワン》への対抗手段が打ち消しのみだった場合「優先権渡されたタイミングでしか対抗できない」ため、打ち消し呪文を打つことになる。
つまりは上家なのに打ち消さなければいけない呪文を打ち消す義務を放棄できたことになる、もちろん「誰も打消しを持っておらず、自分が展開した青いクリーチャーがバウンスされテンポを大幅に失ってしまう」と言う裏目もあるが、それはそれで「C,Dには《ラワン》を打ち消せる打ち消し呪文がない。もしくは《ラワン》を除去出来、なおかつバウンスされたクリーチャーを再展開しなければならないテンポロスも何とかなる算段がある」と読みが出来る。
この裏目のリスクを負ってでもパスして、他の人に打ち消させることは重要テクニックになる
更に言えば(例1でもゲームを終わらせない方法を持ちながら、一見無責任に責任を下家に押し付けているわけで、これも打ち消しを吐き出させていることになる。
上記したように(例1のような場面だとプレイングが与える影響は少ないが、それでも細かい所で悩んで除去があることをバレることを避けたり、公開領域に対処方法を晒さないなどして、打ち消し呪文を持っていそうな対戦相手が「打ち消さず、他人に処理を押し付ける」ことを簡単に選択できないようにしたい。
この「打ち消しを吐き出させる」と言うのは本当に重要で、これを意識しないと打ち消し呪文を溜め込むプレイが出来てしまう。
個人的にはこの意識をあまりせずにプレイしてしまい、打ち消し呪文を溜め込めるプレイヤーが生まれ「青が最強」「まず殺すのは青」等と言われてしまっているんじゃないかと思っている。
散々打ち消し呪文の弱点を書いたが、打ち消しには「自分の即死プランを無理矢理通す」と言う仕事が出来るので非常に強い面ももちろんある。それをさせないために「打ち消しを吐き出させる」ことはもっと意識されるべきなんじゃないかと考えてこのDNを書いてみた。
色々書いたけども結局言いたいのは「優先権を考えると、打ち消しを極端に怯えなくてもすむし、EDHがより楽しめるよ」と言うことです。
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