完全に初心者向けだけど、《Wheel of Fortune》の高騰で少し思うとこがあったので書く。
EDHガチ勢は何か思うことあったら各々記事書いてね。
《Timetwister》や《Wheel of Fortune》が「EDH必須カード」とか言われることもあるが本当にそうなのか?
そもそもの話、個人的にはEDHに「必須カード」なんてものは存在しないと思っているし、じゃあ「汎用カード」かと言われると「汎用カード」ですらないと思っている。
何故かと言うと、これらのカードが「いつ撃って強いのか」を考えると思ったほどタイミングがない。
よく言われるのは最序盤、「1t目に《Timetwister》撃って、全員強制マリガンで手札グチャグチャにしてそのまま勝ち!!」なんてのはよくEDHネタとして言われるが、それは部分式パリマリガンの恩恵が大きかったと思う。
部分式パリマリガン(Partial Paris Mulligan)とは「まず7枚引き手札からいらないカードを脇に退けて退けた枚数マイナス1枚引き直す、キープ出来る手札になるまでこれ繰り返し、キープしたら退けていたカードをライブラリーに混ぜてシャッフルし直す」という2016年(だよね?)まで採用されていたマリガンのこと。
部分式パリマリガンでは0マナマナファクトや土地は手札に残してのマリガンがしやすかったため「理想の手札が来ればベスト、そうじゃなくても7ドロー引けば『強制マリガン』できてラッキー」とマリガンが出来たからだ。
だが現行のロンドンマリガンになり「強制マリガン」の可能性は低いものとなってしまった。
しかも、出来たとしても「強制マリガン」が強いのは自分より上家の相手が動いていなかった時だけだ。
上家プレイヤーが自分より前に《魔力の墓所》、《太陽の指輪》、《宝石の洞窟》などからマナ基盤を整えていたら、ハンドをマナ基盤に消費した後に新しい手札をプレゼントしているだけになる。
では、後半手札がなくなった時のドロー手段としてはどうかと言うと、
EDHのデッキはハイランダーがゆえに多くのカードとコンボパーツが絡み合うようになっていることが多い、そんなデッキに対してマナ基盤が出来上がってる状態で7枚も新たに手札を与えたならば大抵のデッキは勝てる。
なので、7ドローを打ってターンを返したのならばコンボと妨害の応酬が始まり、再び自分のターンまで帰ってくることは少ない。
そのため、自分は7ドロー呪文分のマナ使った状態で3人21枚のハンドの妨害を掻い潜って勝ち切らなければならないが、最近のEDHは「しっかり妨害して隙を窺って勝つ」事が多いため、そこそこの妨害が入っているのでそれも難しい。
「じゃあ、3人のマナが寝て妨害がないタイミングを狙って!」となると、EDHで後半3人のマナが寝るのはリセット後のリカバー時、誰かが勝ちに行こうとして妨害を打ち合いした時くらいのものだ
リカバー時に7ドローとなると自分の場にリソースが少ないにも関わらず、7ドロー呪文分のマナ使って勝ち切らなければならなく難しい。
誰かの勝ちムーブに失敗した時はと言うと、せっかくコンボパーツや妨害を吐き出してくれたにもかかわらず新たに7枚もプレゼントしてしまっては元も子もない。
そもそもの話、EDHでの妨害にマナ支払っている余裕はなく、0マナで出来るカードが多用されるためマナが寝ているからと言って妨害が飛んでこないわけではない。
とは言え、弱いのかと言うとそんなこともない。
「自分は3マナで7枚引ける」と言うメリットに比べ「0マナで対戦相手は21枚引いてしまう」と言うデメリットが強烈過ぎるだけだ。
そのため、強く使うには《沈黙》や《落葉の道三》で相手の妨害されることなくコンボを続けられるようにしたり、《覆いを割く者、ナーセット》や《概念泥棒》等でそもそも引かせないようにする下準備が必要になる。
そして安定して7ドロースペルを打つとなると、それらの下準備カードにデッキの枠にそこそこの枚数割かなければならなくなり、デッキは必然的に7ドローを打つこと前提に組むことになる。
要するに《Timetwister》や《Wheel of Fortune》は「汎用カード」でも、ましてや「必須カード」でもなく、「ピーキーな強カード」と言うことになる。
と言うわけで初心者は「《Timetwister》や《Wheel of Fortune》が高くて青や赤のジェネラルが組めない…」なんてことは思わずに取り合えず組んでみよう!というお話でした。
上でも書きましたが、異論反論あると思います。議論が活発になると嬉しいのでEDH有識者はどんどん情報発信していただけると良いなと思います。
EDHガチ勢は何か思うことあったら各々記事書いてね。
《Timetwister》や《Wheel of Fortune》が「EDH必須カード」とか言われることもあるが本当にそうなのか?
そもそもの話、個人的にはEDHに「必須カード」なんてものは存在しないと思っているし、じゃあ「汎用カード」かと言われると「汎用カード」ですらないと思っている。
何故かと言うと、これらのカードが「いつ撃って強いのか」を考えると思ったほどタイミングがない。
よく言われるのは最序盤、「1t目に《Timetwister》撃って、全員強制マリガンで手札グチャグチャにしてそのまま勝ち!!」なんてのはよくEDHネタとして言われるが、それは部分式パリマリガンの恩恵が大きかったと思う。
部分式パリマリガン(Partial Paris Mulligan)とは「まず7枚引き手札からいらないカードを脇に退けて退けた枚数マイナス1枚引き直す、キープ出来る手札になるまでこれ繰り返し、キープしたら退けていたカードをライブラリーに混ぜてシャッフルし直す」という2016年(だよね?)まで採用されていたマリガンのこと。
部分式パリマリガンでは0マナマナファクトや土地は手札に残してのマリガンがしやすかったため「理想の手札が来ればベスト、そうじゃなくても7ドロー引けば『強制マリガン』できてラッキー」とマリガンが出来たからだ。
だが現行のロンドンマリガンになり「強制マリガン」の可能性は低いものとなってしまった。
しかも、出来たとしても「強制マリガン」が強いのは自分より上家の相手が動いていなかった時だけだ。
上家プレイヤーが自分より前に《魔力の墓所》、《太陽の指輪》、《宝石の洞窟》などからマナ基盤を整えていたら、ハンドをマナ基盤に消費した後に新しい手札をプレゼントしているだけになる。
では、後半手札がなくなった時のドロー手段としてはどうかと言うと、
EDHのデッキはハイランダーがゆえに多くのカードとコンボパーツが絡み合うようになっていることが多い、そんなデッキに対してマナ基盤が出来上がってる状態で7枚も新たに手札を与えたならば大抵のデッキは勝てる。
なので、7ドローを打ってターンを返したのならばコンボと妨害の応酬が始まり、再び自分のターンまで帰ってくることは少ない。
そのため、自分は7ドロー呪文分のマナ使った状態で3人21枚のハンドの妨害を掻い潜って勝ち切らなければならないが、最近のEDHは「しっかり妨害して隙を窺って勝つ」事が多いため、そこそこの妨害が入っているのでそれも難しい。
「じゃあ、3人のマナが寝て妨害がないタイミングを狙って!」となると、EDHで後半3人のマナが寝るのはリセット後のリカバー時、誰かが勝ちに行こうとして妨害を打ち合いした時くらいのものだ
リカバー時に7ドローとなると自分の場にリソースが少ないにも関わらず、7ドロー呪文分のマナ使って勝ち切らなければならなく難しい。
誰かの勝ちムーブに失敗した時はと言うと、せっかくコンボパーツや妨害を吐き出してくれたにもかかわらず新たに7枚もプレゼントしてしまっては元も子もない。
そもそもの話、EDHでの妨害にマナ支払っている余裕はなく、0マナで出来るカードが多用されるためマナが寝ているからと言って妨害が飛んでこないわけではない。
とは言え、弱いのかと言うとそんなこともない。
「自分は3マナで7枚引ける」と言うメリットに比べ「0マナで対戦相手は21枚引いてしまう」と言うデメリットが強烈過ぎるだけだ。
そのため、強く使うには《沈黙》や《落葉の道三》で相手の妨害されることなくコンボを続けられるようにしたり、《覆いを割く者、ナーセット》や《概念泥棒》等でそもそも引かせないようにする下準備が必要になる。
そして安定して7ドロースペルを打つとなると、それらの下準備カードにデッキの枠にそこそこの枚数割かなければならなくなり、デッキは必然的に7ドローを打つこと前提に組むことになる。
要するに《Timetwister》や《Wheel of Fortune》は「汎用カード」でも、ましてや「必須カード」でもなく、「ピーキーな強カード」と言うことになる。
と言うわけで初心者は「《Timetwister》や《Wheel of Fortune》が高くて青や赤のジェネラルが組めない…」なんてことは思わずに取り合えず組んでみよう!というお話でした。
上でも書きましたが、異論反論あると思います。議論が活発になると嬉しいのでEDH有識者はどんどん情報発信していただけると良いなと思います。
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